2007年8月25日土曜日
医師の卵が見た離島医療
道内で深刻な医師不足が続く中、夏休み中の医学部の学生が焼尻島を訪れました。医師の卵である彼らは、離島の医療をどう見たのでしょうか。日本海に浮かぶ焼尻島です。この日、島を訪れたのは自治医科大学2年の坂本さんと1年の安藤さん。目的は、島にある唯一の診療所。道立焼尻診療所での実習です。2人が通う自治医大は都道府県が運営費用を負担していて、道内出身の2人は、北海道の地域医療の担い手として期待されています。(自治医大2年・坂本沙織さん)「北海道で生まれ育ったので北海道の方々の健康や幸せに貢献したい」(自治医大1年・安藤治朗さん)「僕達のような若手が(島に)来てできるかは不安」診療所の医師、貞本晃一さんは以前、道の医師確保の担当者として2人と会ったことがあるといいます。しかし、今回は、診療所の所長という立場で、島の医療の実状を知ってもらおうと考えていました。患者のほとんんどが高血圧などを抱えたお年寄りだといいます。(患者)「最高にいい心強い」「夜中に倒れて貞本医師に来てもらい応急手当してもらった」「一生懸命がんばって地域にきてほしい。何でも提供するから・・・点滴のモデルにもなる」焼尻島は漁業と観光の島です。島の人口は300人あまり。このうち、65歳以上の高齢者は半数を超えています。しかし、島の診療所で勤務したいという医師はいません。この日の昼食。医大生の2人に、将来、島での勤務を求められたらどうするか、聞いてみました。(安藤さん)「人が言うほどひどい所ではない。むしろ住みやすい所と感じた。打診してもらえれば少しでも役に立ちたい」(坂本さん)「島に行っても対応できる知識や技術を持っていれば私が行ってもいいと思う」(焼尻診療所長・貞本晃一さん)「あまり深く考えないほうがいい手に負えなかったら早めに搬送するべき。搬送のシステムはできている」2人が卒業し、医師としての研修を終えるまであと10年近くありますが、島の実状を知る医師を1人でも増やすことが、地方が抱える医師不足を解決するための一歩なのかも知れません。
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