沖縄戦集団自決の生き残りで、沖縄県渡嘉敷村教育委員長を務める吉川嘉勝さん(69)を招いた講演会「沖縄戦-集団自決の真実」が七日夜、札幌市中央区北三西一九の西本願寺札幌別院で開かれた。当時六歳だった吉川さんの体験証言に約百二十人が耳を傾けた。
札幌の僧侶らでつくる「12・8戦禍を語り継ぐ会」(打本顕真会長)の主催。毎年、太平洋戦争開戦の十二月八日に合わせて「語り継ぐ集い」を開いており、今年は「集団自決の史実を広く知ってほしい」と吉川さんに講演を依頼した。
吉川さんは、渡嘉敷島の自決場に集められた住民が次々と手りゅう弾で自決する中、母が「人間は生きられるまで生きねば」と思いとどまったおかげで生き延びたことを証言。「誰も本来死のうとは思っていない。そういう状況がつくられたから、みんなそうしてしまった」と話した。
そして、教科書検定問題を念頭に、「(集団自決は)紛れもなく、そこに軍隊がいたから。軍の関与はなかったという国の意見には我慢ならない」と憤った。
(北海道新聞より引用)
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